アメリカ、株式、為替市場の悪化で年金口座の凍結も
確かに年金資金を運用していたファンドなどは株式市場の混乱で大変かもしれませんね。
大幅減額させるわけにもいかないし、口座の凍結もやむなしでしょう。
5月5日付けのウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、足もとS&P500が年初来からの
下落分を打ち消したにも関わらず、一部の確定拠出年金(401K)で金融危機の打撃によって
資金が凍結されていると報じた。年金ファンドの多くはポートフォリオを他の投資家に貸し出す
代わりに、担保資産を受け取る。
しかし足もとの市場急落を受け担保資産が下落した結果、貸手は借手ファンドの資産を
凍結させているというわけだ。
ステーブル・ヴァリュー・ファンドと呼ばれる債券に投資するファンドも、雇用者が破産
申請したなどは資金の差し止めを行なっている。プリンシパル・US・プロパティ・セパレート・
アカウントは実際に口座凍結に踏み切ったファンドの1つで、15000口座が凍結された。
しかし同ファンドの親会社プリンシパル・ファイナンス・グループの広報担当は
「一部の資産を適切でない価格で売却することは他の大多数の投資家にとって
損失をもたらし、受託侵害につながる」と凍結の理由を説明していた。
WSJ紙によると同ファンドの4月28日時点での解約請求額は11億ドルで、ファンド全体の
時価総額の26%にあたる。
石油大手BPは2008年9月、担保資産のデフォルトなどを受けノーザン・トラストの貸株
取引を用いたインデックス連動型の年金ファンドの解約を求めたが、ノーザン・トラストの
規約によって解決できず、係争中となっている。なお別の年金運用につき、米証券取引
委員会(SEC)のシャピロ委員長は、ターゲット・デート・ファンドにつき、「2010年をターゲット・
デートとして設定された31のファンドの平均下落率は25%に及び問題となっている」と発言。
運用方針などの情報開示を強く求める方針を打ち出している。